1. コルフ島 ~到着とアナとの出会い~
コルフ島!ギリシャ!
大学時代に短期留学でParosに住んでいたけれど、ここはまたParosとは違うギリシャ。なんと20年ぶりのギリシャ!思い出が蘇ってくる。初めてギリシャヨーグルトやフェタチーズ、ムサカ、スブラキなどを食べた時の感動(食いしん坊天国)、そして青と白に埋め尽くされたあの光景。
Sarandeからのフェリーは時間通りには出発せず、でも30分ほどで到着。ちなみに往復チケットを先に買うのがおすすめ。コルフ島でのチケット売り場は港から歩いて20分くらいかかるから、Sarandeで買っておくと安心。
私は正直、コルフ島自体をよく知らなかった。着いた瞬間、真っ白な建物…ではなく、柔らかい黄色やベージュの建物が並び、イタリアを思い出させる景色。調べてみたら、ヴェネツィア支配下でイタリア建築家が建てたり改修したりした建物が多く、イタリアの影響が色濃く残っているかららしい。
それと、時差が1時間あることに気づかず、Airbnbのホストに到着時間を間違えて伝えてしまった。しかもフェリーも遅れていたから余計にズレた。急遽取れた宿はコルフ旧市街(ケルキラ)のど真ん中。ちなみにここはユネスコの世界遺産にも登録されている(行くまで知らなかった)。
タクシーで宿に向かうと、運転手に”旧市街はパレードで道路が封鎖されているから近くまでは行けない”と言われた。今回、本当に何も調べずに来たから、何のパレードかもさっぱりわからないけどOK!
Airbnbは4階なのにエレベーターなし、ヨーロッパあるある。スーツケースを頑張って持ち上げた。そのご褒美のように、部屋はめちゃめちゃ可愛くて、私の理想そのもの!窓からはDimarchiou Squareが一望できて、眺めにうっとり。完全にヨーロッパ夢物語。
気分は超ハイテンションで、少しおしゃれもしたいなと思って、メイクしてワンピース着て街をぷらぷらしながらお昼食べに行こうと思ってでて行った。超ルンルン。その時、70代くらいの上品な女性に”アスウーカ?”と声をかけられた。緑のツイードジャケットにペンシルスカート、ヒールにフォーマル手袋。日本では見たことのない雰囲気で、品の良さに思わず見入ってしまった。私の宿のオーナー、アナだった。
”日本から一人で来たんでしょう?心配して待ってたのよ。しかも今日は特別な日。時間があれば、私の大好きな街を案内したいの”
そう言われた瞬間、“ママーーー!”って感じで感動した。調べもせず来たけど、なんと超いいタイミングらしい!