2. ティラナ ~夜の空港からスタート~
私はTurkish Airlineでイスタンブール乗り換えのチケット。イスタンブールで3時間半の乗り換えだったから、軽くご飯とビールでも飲もうかなと思ったけど、めっちゃ高い……ビールで15ユーロ、サラダで25ユーロとかで一旦躊躇した。でも、せっかくのバケーションモードなので、ビール一杯だけ飲んで幸せ。
夜の22:00、Tirana International Airportに到着。首都ティラナ。日本時間の朝5時、とにかく眠い。
最初の宿泊先はBooking.comで予約した。アルバニアはまだ観光業が発展中ということもあって、ホテルよりも民泊系やゲストハウス的な宿が多く、しかもそっちの方が安い。今回のティラナの宿も民泊だった。チェックインは大家さんと直接連絡(whatsappかBooking.com経由)を取る形式。夜00:00過ぎに到着するかもと伝えたら”ノープロブレム”と返ってきた。”22:00着なら多分23:00には着くね、小さい空港だから”とも。
到着してすぐに入国審査。人が少ないし審査もびっくりするほど簡単で、10分以内にはスーツケースの前に立っていた。その間にタクシーとホテル代のためにATMで現金を少し下ろしたけど、手数料が700LEK(約1,145円)も取られてショック。次は3週間分まとめて下ろそうと心に決めた。
空港を出てタクシーのサインを頼りに歩いて行く。事前に調べたところ、ティラナ中心街までは20〜30ユーロが相場。正規のタクシーはメーターを使うけど、そうじゃないタクシーは乗る前に交渉が必要らしい。
正直、私はアルバニアに対して昔から少し怖い印象を持っていた。イタリアやギリシャにいた頃、アルバニア人の知り合いはみんないい人達だったが、ギャングが多くて危ないという話をよく聞いていたし、実際、学校の先生からも注意するように言われたことがある。夜の空港は薄暗くて、ちょっと不気味な雰囲気もあったので、できるだけ正規のタクシーを探そうとした。
そんな時、おじちゃんに声をかけられた。一応いくらか聞いてみると、英語が話せなかったので、近くにいた仲介人みたいな人が”20ユーロ”と言ってきた。まぁ、それならいいかと納得してついていくことにした。さっきまで正規タクシーを探そうと思ってたのに私スリル好きみたい。
住所を見せてもいまいち理解していないようで、Google Mapも使わず、私の宿の大家さんに直接電話をかけて場所を確認していた。大家さんがタクシー運転手と話してくれたのでちょっと安心。
そのおじちゃんはずっと無表情で”さぁ行くぞ”って雰囲気だったので、正直ちょっと怖かった。アルバニア語は私にはアグレッシブに聞こえるし、声もディープで大きくて圧を感じた。でも、私が”faleminderit”(ありがとう)ってアルバニア語で言おうとした瞬間、彼はパッと笑って、それからずっとアルバニア語で話しかけてきた。そのギャップにちょっとびっくり。
5分前まではビビって頭の中でいろんなシナリオを考えて警戒してたけど、人って見た目とか話し方だけではわからないなって。どこの国でもそう思う。人間全員そう。人と会う時に印象が変わるのは自分の出方次第で人は変わるって。
22:30、Tiranaの夜はまだ賑やかでもあるし、女の子が結構一人で歩いてる。事前に調べたけど女性一人で行動しても基本大丈夫と。本当だ。タクシーにのって20分くらいかな、近くになって、私に”ここか?”的な感じで手を曲がる方向に指してた。私もgoogle mapで道を確認してたからそうと答えたけど、心の中”お前わかってないんかいいい”と思った。そこから大家さんにまた電話をしてくれて、停車。
私のgoogle mapだともうちょい先だから伝えようと思ったけど通じず、歩いた方が早いなと思って降りようとしたら手で待て的な感じで、指で上を指してこっちという形だったから、あ、大家さんを待ってくれてるんだと認識。その後外に指を指してNo noと、一応夜遅いから外に出るなって感じだったみたい。優しさに感謝。ただ”場所、惜しいな”と一人で笑った。
最終的に大家さんが迎えにきてくれて、タクシーのおじちゃんにも本当に感謝。
CIAK APARTMENT 2というアパート名。2階でエレベーターなし。でも大家さんが荷物を持ってくれた。部屋はきれいで広々(32㎡)。大家さんは”今払ってもいいし、あとでもいいよ、僕は上の階に家族で住んでるからいつでも”とアバウトな感じ。結局その場で3泊12,000円をLEKで支払い、お釣りはユーロでくれた。安いでしょ!二人で泊まったら一人一泊2,000円だぜ。
アドレナリンが入ってあまり疲れてなかったから下にファーストフード的な場所があったからそこに行って、アルバニアのビールちょうだいって英語聞いたら、”それじゃモレッティを”と、私が”それってイタリアのじゃないの?”って言ったら”ブランドはそうかもだけど、” このビールの製造はアルバニアだからアルバニアのビールだよ”、なるほどね。外で瓶のまま飲んでシミルー!
そして軽くシャワーして横になったら即爆睡。
ティラナ写真:https://www.tabitabitabishitemasu.com/photos-1/tirana